マーラー交響曲第9番 【06】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
バーンスタイン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/1971/ベルリン・フィルハーモニーホール/ライヴ録音 
 
DiscではなくYouTube動画です。
私が新人だった頃に会社の先輩にクラシック大好きな方がいらっしゃって、その方の御自宅のLDで拝聴させて頂いた思い出があります。
四半世紀後にYouTubeで鑑賞出来るようになるとは、ありがたいことです。
 
それにしてもベルリンのフィルハーモニーホールでウィーン・フィルが演奏するというのも面白いです。
純粋に音楽を楽しむというよりも、ついついマエストロの指揮ぶりに目を奪われたり、客席に赤シャツで陣取る3人の日本人が気になったり、楽器奏者の演奏ぶりに見入ったりしてしまいますね。
しかし、音だけをMP3化させてiPodで聴きまくっていたこともあって、結構、ちゃんと「音楽」として捉えることは出来ているように思います。
 
これはおそらく録音技術の影響もあるかと思うのですが、音がどことなくこもっていてVPOらしさが今ひとつ発揮出来ていないような気がいたします。
ただ、マーラーを振るレニーが醸す音楽は、そのような技術的ビハインドを充分に払拭してくれており、この曲の持つ世界観がしっかりと伝わってきます。
流石です。
バーンスタインが若々しく、そんなに「ねちっこく」は無いですが第1・第4楽章ではそれなりに「うねり」があって、そこがまた魅力的!
中間の2つの楽章は軽快ですが、どことなくレニーとVPOが対峙しているような、そんな印象を受けるほどVPOの自己主張が感じられますね~。

マーラー交響曲第9番 【05】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
ベルティーニ/ケルン放送交響楽団/1991年/サントリーホール・ライヴ録音 
 
ホルンと弦の音色が、もうたまらんです。
第1楽章のトランペット・トロンボーンの叫び、凄まじいティンパニー、しかしうるさくない!
第2楽章と第3楽章もしなやかなスピードで好みです。もちろん私のこだわり「トランペット・ソロ」も、必要以上にデッドにならずに、実に朗々と歌い上げている!(ライヴだからかな?!)
第4楽章は冒頭から引っ張るわけでもなく、適度なテンポで弦楽器が鳴り響く。
・・・・とおもったら中間部、もう限界を超える遅さではないか!
だがしかし、決してダレない。
 
ピンッと張った緊張感は、やはり弦楽器とホルンの賜物っ!
細かいことをごちゃごちゃ書いてしまいましたが、要するに1つ1つに説得力があって、全体的にスマートなイメージです。
初聴の方におすすめしたい演奏であります!

マーラー交響曲第9番 【04】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
バルビローリ/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団/1964 
 
前回の東京五輪年に録音されたこの演奏ですが、それほど古さを感じさせないほどのアンサンブルです。
特にヴァイオリンの一体感は半端ないですね。
さすがベルリンフィルと嘆息させられます。
 
バルビローリのこの演奏は、実はマーラー9番の本質を突いているのではないか、という気がしてなりません。
ホルンと弦楽器が気合いを入れまくった第4楽章を聴くと、第1~3楽章はまさにこの第4楽章のためにあったのか、という思いに駆られます。
そして何よりもそれがマーラー自身の叫びだったのではないだろうか・・・などと考えてしまいます。
この演奏の第4楽章における凄まじいウェイトを思うと、バルビローリという指揮者の持つ感性に敬服の念を抱いてしまうのであります。
 
とは言え、第1~3楽章も名演であることには変わりなく、それがこの演奏を定番中の定番=多くの人々に長らく愛される名盤となっているのだと思うのです。

マーラー交響曲第9番 【03】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
大植英次/ハノーファー北ドイツ放送フィルハーモニー/2009
  
サントリーホールでのライヴ録音です。
なんと演奏時間が96分26秒という、超~遅演。
①31:33 ②19:08 ③15:18 ④30:27
 
第一楽章最初から、おっそ~~~い!
・・・・ん?でもなんか落ち着く。
コンサートホールでゆったりとした椅子に腰掛けながら聴いているような錯覚をおぼえます。
 
遅くなる理由は、とにかく「歌わせて」いるっていうところですな。
弦にしろ管にしろ、「あ、そうそう、そこはそうしたくなるよね!」っていうところでタメたりハネたり。
でもそれがわざとらしくなく、とっても素敵なんだなぁ~。
決してダレたりせず音楽が充実している。
それでいて第9番の持つ、いわゆる鬱々感はしっかり保たれている。
3楽章のトランペット・ソロ、4楽章のいたるところで滂沱の涙が・・・・。
 
自分としては非常に素晴らしく凄い演奏の1つで、とてもとても気に入っています。
 
つい最近、Amazonで「MP3ダウンロード」購入しました。
即座に聴けるし、スマホにもすぐに入れられるし、MP3ダウンロードも酔いなぁ~って思いました。

マーラー交響曲第9番 【02】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
ロリン・マゼール/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団/1984
 
こちらもあまり話題になっていないような気がします。
マゼールは9番を非常に多く録音しているようですが、おそらくこれが市場に出回った最初のものではないでしょうか。
1980年代のマーラー/ブルックナーのブームに乗った感がします。
私も1985年末の、所属する学生オケの衝撃的なライヴに影響を受け、年明けまでに購入した思い出があります。
 
そして改めて聞いてみると・・・やはり癖がありますね、マゼールさん。
弦やホルンの響きは「さすがウィーン・フィル」なのですが、マゼールのテンポ設定が、非常に独特。
特に第2・第3楽章は音そのものも硬くて、一般的な印象である「軽やかさ」が無かったです(それはそれで、私は好きですが。。。)。
ところが最終楽章は、完全にVPOが主導権を握っていて、マゼール自身の解釈が見えてこないです(だから酔い、という気もしますが。笑)。
 
マゼールは割と好きなのですが、「ライヴの人」という気がしますね。スタジオ録音だと無難に仕上げてしまうような、そんな印象でした。

マーラー交響曲第9番 【01】

マーラー交響曲第9番シリーズ
 
レヴァイン指揮/フィラデルフィア管弦楽団/1979
 
指揮者がマーラーに振り回されているような、極めて若々しい演奏です。
しかし、それが他にはないこの曲の魅力を引き出していて、とても興味深い怪演となっています。
揺れまくるテンポ、歌いまくる弦と木管、そして吠えまくる金管と打。
第4楽章が第1楽章よりも長いという、耽溺的な演奏であります。
 
まだまだレヴァインが若いということもあるでしょうが、瑕疵の多い演奏ですね。
しかしそれだけ、オケがノッていると言えるでしょう。
指揮者の気持ちを充分に表した好演ではないかと思っております。